ほおずき市(7月上旬)
2012年06月28日
梅雨明けの頃、東京を中心に関東各地で立つほおずき市。江戸中期からの歴史を持つ浅草寺のほおずき市は、市の日にお参りすると「四万六千日」お参りしたのと同じご利益があるといわれています。
■ほおずき市の楽しみ方
夏らしい浴衣姿で、ずらりと並んだほおずきを見て歩くのも楽しいもの。ひと鉢買って持ち歩くのも絵になります。
ほおずきを買ったら、日当たりのいい窓際に鉢を置いて、朝晩たっぷり水をあげましょう。買ったときは青かった実も、どんどん朱色に染まり、夏のあいだ楽しめます。
■ほおずきで遊ぶ
ほおずきが熟したら鳴らして遊んでみましょう。
① 外皮を開いて、中の実をもみます。
② 種がくるくる浮いてきたら、外皮を付け根のところからねじるようにして、実から引きはがして中身を取ります。
③ 穴を下にして、上の歯ぐきと舌でギュッと空気を絞り出すと音が鳴ります。
■ほおずき豆知識
漢字では、一般的に「鬼灯」「鬼燈」と書きます。赤い色は夏の雷除けであり、その形からお盆で先祖が帰ってくるときの道を照らす提灯になるとされ、お盆の精霊棚に飾ります。
また、漢方では根を「酸漿根」(さんしょうこん)といい、茎や葉とともに解熱や咳止めなどに用います。果肉を食べると癇癪に効くとされており、ほおずきに「酸漿」の字をあてることもあります。
そのほかにも、ホオという虫がこの葉を好んで集まるので「ホオ着き」、口で鳴らすときに頬がぷくっと膨らむから「頬突き」、果肉が火のように赤いから「火々付」など、さまざまな語源があります。