日々の便り

2015年07月19日

土用といえば?鰻だけじゃない「う」のつくもので夏バテ知らず!

土用といえば夏の土用を思い浮かべることが多いですが、実は土用は四季ごとにあり、立春、立夏、立秋、立冬前の18日間(または19日間)のことをさします。季節の変わり目にあたることから様々な風習がありましたが、特に夏の土用は梅雨明けと重なることが多く、暑さも厳しいために重要視され、土用といえば夏の土用をさすことが多くなりました

土用の約18日間の間にめぐって来る丑の日を「土用の丑の日」といいます。これも季節ごとにあるのですが、やはり夏の土用をさすのが一般的。今年は7月24日と8月5日、丑の日が2度めぐってきます。2度目を「二の丑」といいます。

丑の日には「う」のつくものを食べて夏バテ予防とする風習があり、なかでも鰻は疲労回復効果抜群の食べものとして、万葉集にも歌があるほど古くから注目されていました。栄養的な価値だけでなく、もちろんそのおいしさも魅力ですが、昨今の価格高騰でなかなか口に入りづらくなりました。

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そこで、鰻以外の「う」のつくものでパワーを補ってみませんか。
「梅干」の酸っぱさは食欲を増進させ、クエン酸で疲労回復効果も。
「うどん」はつるつるとのど越しが良く、さっぱりとして食べやすいもの。
「うり」はキュウリやニガウリ、カボチャなど夏が旬の野菜。冷たく冷やしたスイカもおいしいですね。
ほかにも「う」のつくおいしい夏の味を探してみてはいかがでしょうか。

この他、薬草風呂に入る習慣もあり、これを「丑湯」といいます。江戸時代は桃の葉を入れた桃湯に入ったそうですが、お気に入りの入浴剤をお風呂に入れて、手軽に丑湯気分を味わうのもおすすめです。暑いと思っていても、冷房などで意外と手足は冷えているもの。ぬるめのお湯にゆっくり浸かって、疲れをとりましょう。

【季節のめぐりと暦】雑節
https://www.i-nekko.jp/meguritokoyomi/zassetsu/
【季節のめぐりと暦】土用
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【四季と行事食】土用の丑の日・鰻の話
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【四季と行事食】昔の人のスタミナ源
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【暮らしの中の歳時記】丑湯
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