9月3日から七十二候の「禾乃登(こくものすなわちみのる)」になります。いよいよ稲が実り、稲穂を垂らす頃。「禾」は稲穂が実ったところを表した象形文字です。
近頃は子どもたちが学習の一環として、田植えや稲刈りなどの農業体験をすることも多いですね。個人で参加できる農場や施設も増えているようです。私は、田植え体験はありますが、残念ながら稲刈りは体験したことがありません。田植えもいいですが、稲刈りの方が収穫の喜びをより感じられるのではないかと思います。やってみると大変だと思いますが、私たちの食を支えてくれるお米のありがたみを感じる良い機会になりそうです。
また、「秋の七草」も可憐な花を咲かせる季節です。「春の七草」は食べられますが、秋の七草は鑑賞するもの。皆さまは七つの草花の名前を全部言えますか?秋の七草は、万葉の歌人、山上憶良が二首の歌に詠んだことから、日本の秋を代表する草花として親しまれるようになったもの。七草のプロフィールとともにその覚え方もご紹介します。
■秋の七草のプロフィールと覚え方
https://www.i-nekko.jp/matsuri_asobi/matsuri_aki/2018-090310.html
ひとつだけ先に紹介すると、七草のひとつは「萩」。草かんむりに秋と書く「萩」は「秋に咲く草」という意味。お彼岸のおはぎは、この萩に由来します。
都内で萩を見ようという方におすすめなのが向島百花園です。今年も9月19日から「萩まつり」が開催されます。名物の「萩のトンネル」をはじめ、秋の七草の地植えも楽しめるそうです。江戸の文人たちが作り上げた風情ある庭園の向こうにスカイツリーが見えるのもおもしろい風景です。
【季節のめぐりと暦】七十二候
https://www.i-nekko.jp/meguritokoyomi/shichijyuunikou/
【暮らしの中の歳時記】秋の七草
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2015年09月02日