日々の便り

2015年10月02日

七十二候「水始涸」。和服は袷(あわせ)に衣替え。

10月3日から七十二候の「水始涸(みずはじめてかるる)になります。田んぼの水を抜き、稲刈りの準備をする頃。井戸の水が枯れ始める頃との説もあります。
刈り取った稲が稲木にかけられ、垣根のようにずっと続いている光景は、まさに日本の秋の原風景。農家の皆さんのご苦労が実を結び、おいしい新米になります。
先の大雨で水害に見舞われた地域では、せっかくの収穫が台無しになってしまったところも多いと思われます。これまでのご苦労が何とか報われることを願わずにはいられません。

さて、10月は「衣替え」の季節。1日から制服が冬服に変わり、通勤通学の人の姿も秋らしくなりました。
衣替えの風習は、平安時代頃に中国から日本に伝わり、室町時代から江戸時代にかけて、四季に合わせて式服を替える習慣が定着しました。明治維新で新暦が採用されると、夏服は6月1日~9月30日、冬服が10月1日~5月31日となり、学校や官公庁、制服のある会社などは、現在もこの日をめどに衣替えを行っています。

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和服では、この衣替えのしきたりが今も重要視されています。着物には袷(あわせ)、単衣(ひとえ)、薄物(うすもの)などがあり、着る時期が決められています。また、着物の場合、四季折々にふさわしい柄があり、季節感を大切にしています。しかも実際の季節より一足早く身に着けるのが粋、いつまでも着ているのは野暮とされています。どうせ着るなら粋に着こなしたいもの。詳しくはこちらをご覧ください。

【暮らしの中の歳時記】着物と季節
https://www.i-nekko.jp/chie/kirumono/2016-092010.html

【季節のめぐりと暦】七十二候
https://www.i-nekko.jp/meguritokoyomi/shichijyuunikou/
【暮らしの作法】衣替え
https://www.i-nekko.jp/chie/kirumono/koromo/
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