「新年を迎える準備シリーズ」第5回は、「注連縄・注連飾り」についてご紹介します。
注連縄や注連飾りも門松と同様、年神様を迎えるために飾りつけるもの。「しめ」には神様が占める場所という意味があります。神棚、玄関、床の間などに注連縄を張ったり、注連飾りを飾ったりして「ここは年神様をお迎えする神聖な場所ですよ」と示したのです。
注連縄を張るのは、天照大神が岩戸に二度と隠れないよう縄を張ったという日本神話に由来しています。縄で結界を作ることで、神のしめる場所を表し、そこに不浄なものが入らないようにする魔除けの役割もあります。
注連縄や注連飾りも門松同様、29日、31日を避けて飾る習わしがあります。
いまでは、縁起の良い飾り物をたくさんつけた注連飾りや輪飾りなどがよく使われていますね。ウラジロ(清廉潔白・長寿)やユズリハ(子孫繁栄)、ダイダイ(家運隆盛)など、縁起の良いものがあしらわれています。半紙をジグザグに折ったような飾りは「紙垂(しで)」といい、年神様の降臨を示す雷を表しています。
地元神社の歳の市にも、さまざまな注連縄や注連飾りが並びますので、足を運んでみたいと思っています。
【暮らしを彩る年中行事】お正月
https://www.i-nekko.jp/nenchugyoji/shinnen_junbi/
【暮らしを彩る年中行事】お正月/注連縄・注連飾り
https://www.i-nekko.jp/nenchugyoji/shinnen_junbi/simenawa/
2015年12月15日