日々の便り

2015年12月26日

幸せを願う「おせち料理」のいわれ

12月27日から七十二候の「麋角解(さわしかのつのおつる)」になります。「麋」は大鹿のことです。鹿の雄は春に角が生えはじめ、冬のこの時期になると角が脱落します。

さて「新年を迎える準備シリーズ」第10回は、「おせち料理のいわれ」についてご紹介します。

おせち料理は正月に年神様にお供えする縁起物の料理ですから、料理の一つ一つにも縁起の良いいわれがあります。子どもの頃、おせち料理を食べながら、母親から聞かされたいろいろなおせち料理のいわれ・・・。案外、忘れないで覚えているものです。

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例えば、関東では「数の子・田作り・黒豆」を正月に欠かせない「三つ肴(みつざかな)」としていますが、数の子は子宝に恵まれ「子孫繁栄」、田作りはイワシが田畑の肥料だったことから「五穀豊穣」、黒豆は「マメに働き健康であるように」などの願いが込められています。

関西の三つ肴は黒豆ではなく、たたきごぼうを加えます。たたきごぼうは、ごぼうのように「深く根を張り代々続くように」。また、たたいて開き開運を願います。

いろいろな料理のいわれについては、「暮らし歳時記」のサイトでご紹介していますので、ぜひご覧ください。どの料理のいわれにも先人たちの自然に対する感謝の念や、家族を大切に思う気持ちが込められているように感じます。

お子さんやお孫さんたちとお正月を過ごされる方は、ぜひこのいわれをお話してあげてくださいね。おせち料理の由来を知って食べれば、子どもたちにもさらに良い1年がやってくることと思います。

【暮らしを彩る年中行事】お正月
http://i-nekko.jp/nenchugyoji/shinnen_junbi/
【四季と行事食】おせち料理のいわれ
http://i-nekko.jp/mikaku/mikaku_fuyu/osechiiware/

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