日々の便り

2015年12月29日

お雑煮作りは新年に初めて汲む「若水」で

「新年を迎える準備シリーズ」第13回は、「若水」についてご紹介します。

「若水」とは、新年に初めて汲む水のことで、別名「初水」「福水」といい、これを飲むと一年の邪気が祓えるといわれています。

かつては、正月の準備をする「年男」がする重要な儀式のひとつに「若水迎え」がありました。「年男」とは、正月の行事を取り仕切る人のこと。昔は家長がこれを務め、 暮れの大掃除、正月の飾りつけ、年神様への供え物、おせち料理作り、若水迎えなど、正月全般を取り仕切っていました。

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元日の早朝 、年神様のいる恵方に出かけて湧き水を汲み、途中で人にあっても口をきいてはいけません。そうやって汲んできた「若水」を、まずは年神様に供え、あとは一年の邪気払いができるとして雑煮を煮たり、お茶を淹れるのに使ったりしました。

今の生活では、湧き水を汲みに行くのはなかなかできませんね。年神様にお供えする若水も、元日の朝一番の水道水やペットボトルの水をでもかまわないので、せめて心をこめて汲みましょう。

「新年を迎える準備シリーズ」も今日で最終回です。皆さまのお正月準備に少しでもお役に立てたら幸いです。

【暮らしを彩る年中行事】お正月
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