お正月を迎えて、「今年はどんな一年になるかしら」と気になりますね。昔の人は「初夢」にその年の運勢が表れるとして、新年の運勢を占いました。
初夢は元日、または2日の夜に見る夢で、吉夢として有名なのが「一富士、二鷹、三茄子」。
高くて美しい富士山は、高い目標や理想をかなえる立身出世を象徴。裾広がりも縁起が良いとされます。鷹は、高く強く羽ばたき大空を舞うので、開運につながります。茄子は財を成す、子を成すなど、事を「成す」ことに通じて縁起が良いとされました。
また、七福神の乗った宝船の夢も吉夢とされています。良い初夢を見るために、枕の下に宝船の絵を敷いて、上から読んでも下から読んでも同じになる回文「長き夜の 遠の眠りの みな目覚め 波乗り船の 音のよきかな(なかきよの とおのねふりの みなめさめ なみのりふねの おとのよきかな)」と唱えて寝るという風習もありました。
でも、もっと具体的に新年の運勢を知るには「おみくじ」をひくという手があります。
初詣は早いほうが良いとされているので、三が日を過ぎたら松の内(一般的には1月7日)に、遅くとも小正月(1月15日)を目安にします。参拝の後は、お札やお守りを買ったりおみくじをひいたりするのも楽しみですね。
おみくじは「大吉」が出ればいうことなしですが、もし「凶」を引いてしまったらショックですよね。そんな時はどうすればいいのでしょうか。「陰陽道」的な考え方では、「陽極まれば陰生ず、陰極まれば陽生ず」という言葉が表すように、やがては「吉」に転じるので大丈夫です。おみくじに書いてある内容をよく読んで、心に刻んでおきましょう。
また、おみくじは不満足な結果が出たとしても何度も占い直すものではありません。ひいた後のおみくじの取り扱い方もご紹介していますので、どうぞこちらをご覧ください。
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2016年01月01日