日々の便り

2016年01月24日

七十二候「水沢腹堅」。日本人の感性豊かな「雪の名前」

1月25日から七十二候では「水沢腹堅(さわみずこおりつめる)」になります。沢に流れる水さえも凍る厳冬の時期ということで、その光景を想像するだけで震えてしまいそうですね。

沢の水どころか滝まで凍ってしまうと「氷瀑(ひょうばく)」となります。滝によってさまざまな姿形が造り出され、氷瀑はまさに自然が作り出した氷の彫刻といえます。
湖に厚く氷が張ればワカサギの穴釣りが解禁です。釣りあげたワカサギは天ぷらなどにして食べるとおいしいもの。寒さの中にもさまざまな冬の楽しみ方がありますね。

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この冬は穏やかな暖冬かと思いきや、先週あたりから10年に一度ともいわれる大寒波に見舞われている日本列島です。日本の観測史上、最も低い気温を記録したのは1902年1月25日、北海道旭川でマイナス41.0℃。ちょっと想像を絶します。そこまではいかずとも、大雪や凍結で交通機関が乱れたり、事故が起きたり、けが人も多数発生していますので、皆さま、お気をつけてお過ごしくださいね。

雪もほどほどに降れば日本の冬の風物。雪の楽しみ方もいろいろあります。スキーやスノボなどのスポーツや、雪まつりのようなイベントばかりではありません。それは、感性豊かな「雪の名前」にふれて、冬の風情を楽しむこと。
四季折々の美しさを「雪月花」というように、雪には独特の魅力があり、それを表す言葉もたくさんあります。「豪雪」では風情などといってはいられないかも知れませんが、「雪の名前」を知って日本人の風流な世界に浸ってみませんか?

【季節のめぐりと暦】七十二候
http://i-nekko.jp/meguritokoyomi/shichijyuunikou/
【暮らしの作法】雪の名前
http://i-nekko.jp/chie/kotoba/2018-060612.html

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