日々の便り

2016年01月31日

今年はどっち向き?「恵方巻」のルールをチェック!

2月の和風月名は「如月(きさらぎ)」。中国での2月の異称「如月」を、日本で「きさらぎ」と読むようになったといいます。「きさらぎ」の由来は、寒さで衣を更に重ねて着ることから、「衣更着(きさらぎ)」というようになったという説が有力ですが、その他にもいろいろな説があります。
気候が陽気になるので「気更来(きさらぎ)」「息更来(きさらぎ)」とする説。
草木が生えはじめるから「生更木(きさらぎ)」とする説。
草木の芽が張り出すことから「草木張り月(くさきはりづき)」が転じたという説など・・・。
どの説をみても、寒さの中にも春の訪れを感じる繊細さが感じられますね。もうすぐ、立春。2月は春の芽吹きを感じ始める月です。

さて、立春の前日は雑節の一つ「節分」です。もともと節分は「季節を分ける」という意味で、年4回あります。本来は立春、立夏、立秋、立冬のそれぞれ前日が「節分」ですが、旧暦では春から新しい年が始まったため、立春の前日の節分は大晦日に相当します。そこで、節分といえば立春の前日をさすようになりました。

近年、節分の食べものとして人気なのが「恵方巻」。関西から始まった風習ですが、今は全国的に広まっています。七福神にちなんで7種の具材を巻いた太巻き寿司を、恵方(その年の縁起が良い方角。年神様がいる方角)を向いて、願いごとをしながら無言で食べると願いがかない、縁起が良いとされています。今年の恵方は、南南東の少し右です。

pixta_11709910_S恵方巻きと豆.jpg

最近は、お寿司に限らずいろいろな恵方巻があってびっくりしますが、恵方巻をきっかけに、節分という行事文化にふれてもらえたらいいですね。

恵方巻のほかにも節分に食べたい行事料理がいろいろとあります。どれも、おいしいものばかりなので味わってみてはいかがでしょうか。
こちらをご覧くださいね。
【食の歳時記・旬の味】節分の行事食
https://www.i-nekko.jp/shoku/2016-020110.html
【季節のめぐりと暦】和風月名
https://www.i-nekko.jp/meguritokoyomi/zassetsu/wafuugetumei/
【季節のめぐりと暦】節分
https://www.i-nekko.jp/meguritokoyomi/zassetsu/setubun/

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