2月14日から、七十二候の「魚上氷(うおこおりをいずる)」に入ります。水がぬるみ、割れた氷の間から魚が飛び跳ねる頃。春の足音を感じて、魚たちも活気づくのでしょうか。春先の薄く張った氷をさす「薄氷(うすらい)」は、早春の季語です。
2月15日から16日まで、秋田県横手市で冬の伝統行事「横手かまくら」が行われます。東北地方の豪雪地帯で行われる「かまくら」は、大きな雪室に水神様をまつり、農耕につながる火や水に対して感謝を捧げる小正月の行事です。
横手のかまくらでは、「かまくら」の中で、地元の子どもたちが甘酒やお餅でおもてなしをしてくれます。「入ってたんせ」と声をかけられたら、中に入って水神様にお賽銭をあげ、子どもたちと一緒に雪国の風情を楽しみます。市内一円では、ミニかまくらにろうそくの灯りがともり、幻想的な世界が広がります。
秋田県には「なまはげ」という正月行事もあり、これも子どもたちが主役の行事です。なぜ、子どもが正月行事の主役になっているのでしょうか。それには、神様に最も近く、神が容易に扱いやすい者が子どもだからという説があるそうです。
お餅を食べたり甘酒を飲んだりして遊べる「かまくら」は子どもたちの天国、逆に恐ろしさが伴う「なまはげ」は、子どもたちにとっては地獄のような行事ともいえそうです。
【季節のめぐりと暦】七十二候
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【暮らしのまつり・遊び】かまくら
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2016年02月13日