日々の便り

2016年05月31日

涼やかに「衣替え」。渓流釣りの醍醐味「鮎釣り」も解禁。

6月の和風月名は「水無月(みなづき)」です。由来は、「無」は「の」の意味があり「水無月」=「水の月」といわれていますが、旧暦の6月は梅雨明け後で夏の盛りなので水が涸れて無くなるからという説もあります。
この他、水にまつわる別名は、田んぼに水を張る必要があるので「水張月(みずはりづき)」、「水月(みなづき)」などがあります。
水とは関係ない呼び方では「風待月(かぜまちづき)」「涼暮月(すずくれつき)」「蝉羽月(せみのはづき)」などの別名もあります。

また、6月1日は「衣替え」。四季のある日本ならではの風習です。制服が冬服から夏服へ。厚手から薄手へ、長袖から半袖へ......と切り替わります。同時に悩まされるのが衣類の収納ですが、季節ごとに仕分けして、上手にローテーションしていくと良いですね。衣類だけでなく、カーテンやすだれ、ソファカバーや座布団カバーなど、家のあれこれも衣替えすると、快適にくつろげる空間になります。

さて、関東以西のほとんどの河川では6月が鮎釣りの解禁月です。初夏の訪れを告げる海の魚が「初鰹」なら、川の魚は「鮎」ではないでしょうか。鮎がぴちぴちとはねながら渓流を遡上する様子は、初夏の風物詩。解禁を待ちかねた釣り人たちが各地の渓流に棹を垂れるシーズンの到来です。

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私は釣るより食べる方が専門で、夏、渓流沿いの店先などで、鮎の塩焼きが炭火の周りにぐるりと刺さっているのを見るとつい引き寄せられてしまいますが、おそらく古代の人々も同じように鮎が大好きだったのではないでしょうか。鮎の生息地は日本が中心で、古事記や日本書紀にもたくさん登場しています。

【季節のめぐりと暦】和風月名
https://www.i-nekko.jp/meguritokoyomi/zassetsu/wafuugetumei/
【暮らしの作法】衣替え
https://www.i-nekko.jp/chie/kirumono/koromo/
【季節の行事】鮎釣り
https://www.i-nekko.jp/matsuri_asobi/matsuri_natsu/2018-052210.html

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