日々の便り

2016年07月27日

七十二候「土潤溽暑」。音と光の競演「花火」で納涼。

七十二候では、7月28日から「土潤溽暑(つちうるおうてむしあつし)」になります。土がじっとりとして蒸し暑くなる頃。蒸し暑いことを「溽暑(じょくしょ)」といいます。まさに今の暑さを表していますね。

このジメジメした空気を吹き飛ばすかのような夏の風物詩といえば「花火」。花火大会は一年を通じて開催されていますが、8月は特に多い時期です。なぜかというと、お盆の時期の花火には、霊を慰め無病息災を祈るという意味があり、また、暑い時期に涼しさを味わう「納涼」の意味もあるからです。

夜空に色とりどりの花を咲かせる花火は、昔から日本人に愛されてきました。光の艶やかさ、数秒で消えていく潔いまでのはかなさが花火にはあり、それが日本人の美意識につながっているからでしょう。
江戸時代、江戸では花火が大流行し、花火による火事も多かったため、花火を上げる場所は大川端(隅田川)のみに限定されていました。

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享保17年の大飢饉で多くの死者が出たため、翌年の川開きで慰霊と悪疫退散を祈願する水神祭が催され、盛大に花火が披露されました。これが「両国川開き花火」(隅田川花火大会の原型)の始まりです。

今年は7月30日(土)に「隅田川花火大会」が開催され、第一会場、第二会場合わせて約2万発の花火が打ち上げられます。例年は、土曜日が荒天の場合、翌日曜日に順延されていましたが、今年は東京都知事選と重なるため、順延はなく、中止となるそうです。土曜日は晴れると良いですね。

さて、花火大会は、これからまだまだ全国各地で行われますから、涼しげな浴衣姿で出かけてみてはいかがでしょうか。

【暮らしのまつり・遊び】花火
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