10月8日は二十四節気の「寒露(かんろ)」。草木に冷たい露が降りる頃という意味です。昼間は晴れるとまだ少し暑い時がありますが、朝晩はひんやりと冷え込むようになり、暦通りに秋を感じるようになりました。
また、七十二候では「鴻雁来(こうがんきたる)」に入ります。4月10日頃の「鴻雁北(こうがんかえる)」と対になり、北の方から雁が再び渡ってくる頃です。
雁のようにシベリアなど北からやってきて日本で冬を越す渡り鳥を「冬鳥」と呼び、白鳥、ツル、カモ、ツグミなどがいます。これに対してツバメのように春から夏にやってきて日本で繁殖し、秋に南方へ帰る鳥を「夏鳥」といいます。
また、北極圏やシベリア地方で繁殖し、南半球まで渡って越冬するシギ・チドリ類は、春と秋の2回日本に立ち寄るので「旅鳥」と呼ばれています。
さて、屋外で過ごすのも気持ちの良い季節です。散歩の途中でふいに香ってくる甘い香りで「あ、金木犀(きんもくせい)が咲いているな」と気がつくことがあります。金木犀は、木や花を見るより先に香りで気づくほどの豊かな芳香が特徴で、沈丁花(じんちょうげ)や梔子(くちなし)とともに「三香木(さんこうぼく)」とも呼ばれています。金木犀は、庭先や公園などでもよく見かけるので、身近な親しみやすい樹木。その香りに秋の訪れを感じます。
【季節のめぐりと暦】二十四節気
http://i-nekko.jp/meguritokoyomi/nijyushisekki/
【季節のめぐりと暦】七十二候
http://i-nekko.jp/meguritokoyomi/shichijyuunikou/
【暮らしの中の歳時記】秋の草木―金木犀(きんもくせい)
https://www.i-nekko.jp/matsuri_asobi/matsuri_aki/2018-100510.html
2016年10月07日