日々の便り

2016年12月19日

年神様のパワーをいただく「雑煮」

「雑煮」は、年神様の魂が宿った餅を食べるための料理で、食べることで年神様からその年の生命力が与えられるとされていました。

雑煮は地方色豊かですが、家庭ごとに我が家の味があるのも特徴です。
大きく分けて関西風と関東風があり、関西風は白味噌仕立てで丸餅を焼かないで煮るスタイルです。丸餅なのは鏡餅を模しているからだといわれています。
関東風は醤油仕立てのすまし汁に角餅を焼いて入れるスタイル。武家社会では「味噌をつける」はしくじるという意味なので、味噌は使いません。丸める手間がない角餅で、焼いて膨らみ丸くなると解釈するそうです。
全国にすまし汁のお雑煮が多いのは、参勤交代で全国に江戸文化が伝わったためだといわれています。

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雑煮に使われる具材は、ご当地色豊か。新潟ではいくら、宮城ではハゼの焼き干し、広島は牡蠣、島根は鮎、香川はあん餅を入れます。岩手では雑煮をくるみだれにつけて食べる風習もあります。各地の雑煮を食べ比べてみたいものですね。

我が家の雑煮はいわゆる関東風で、醤油仕立てのすまし汁に、小松菜、大根、人参、ねぎ、椎茸、鶏肉を入れます。角餅を焼くのは子ども達の役目ですが、膨らみすぎて中身が出てしまうこともしばしば。それもまたご愛嬌で、年を経るごとに上達していきます。

また、同じ地域でも、お隣さんの雑煮には里芋が、そのまた隣の家はなるとが入っていました。お向かいさんの雑煮には海老が入っていて、出身地・富山の味だそう。
皆さまの家はどんなお雑煮ですか?お雑煮にはその家の文化があるので、「我が家の雑煮」を大切にしていきたいものですね。

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