日々の便り

2017年02月12日

雪国の伝統「かまくら」は子どもたちの楽しい小正月行事。

2月13日から、七十二候の「魚上氷(うおこおりをいずる)」に入ります。水が温み、割れた氷の間から魚が飛び跳ねる頃。春の足音を感じて、魚たちも活気づくのでしょうか。春先の薄く張った氷をさす「薄氷(うすらい)」は、早春の季語です。

2月15日、16日の2日間、秋田県横手市で冬の伝統行事「横手のかまくら」が行われます。東北地方の豪雪地帯で行われる「かまくら」は、大きな雪室に水神様をまつり、農耕につながる火や水に対して感謝を捧げる小正月の行事です。

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横手のかまくらでは、「かまくら」の中で、地元の子どもたちが甘酒やお餅でおもてなしをしてくれます。「入ってたんせ」と声をかけられたら、中に入って水神様にお賽銭をあげ、子どもたちと一緒に雪国の風情を楽しみます。市内一円では、ミニかまくらにろうそくの灯りがともり、幻想的な世界が広がります。

秋田県には「なまはげ」という正月行事もあり、これも子どもたちが主役の行事です。なぜ、子どもが正月行事の主役になっているのでしょうか。それには、神様に最も近く、神が容易に扱いやすい者が子どもだからという説があるそうです。
お餅を食べたり甘酒を飲んだりして遊べる「かまくら」は子どもたちの天国、逆に恐ろしさが伴う「なまはげ」は、子どもたちにとっては地獄のような行事ともいえそうです。

【季節のめぐりと暦】七十二候
http://i-nekko.jp/meguritokoyomi/shichijyuunikou/
【暮らしのまつり・遊び】かまくら
https://www.i-nekko.jp/matsuri_asobi/matsuri_fuyu/kamakura/

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