8月23日は二十四節気のひとつ「処暑」です。暑さがやわらぐという意味で、日中は暑いものの、朝晩の涼しさに初秋の息遣いを感じる頃です。また、処暑の頃は台風が多く発生しやすい時期です。この時期の台風は「野分(のわき)」と呼ばれ、「枕草子」や「源氏物語」などにも記されています。
また、七十二候では「綿柎開(わたのはなしべひらく)」になります。
綿の木は7月頃から花が咲き始め、花の後は蒴果(さくか)と呼ばれる実をつけます。その実がはじけて、綿を包むガクが開き始める頃という意味で、「柎」とは花のガクのことです。
さて、今年の7月は炎暑といっても過言ではないほど暑かったのに、東日本では8月になるとまるで梅雨空が戻ったような日が続きました。各地で降った大雨による被害も深刻ですし、農作物への影響も心配されます。どうか、穏やかな秋空が続くことを願いつつ、これからも気象情報には十分に注意しましょう。
夏休みもそろそろ終わりですが、地蔵菩薩の縁日である8月24日を中心に、子どもたちが主役の祭り「地蔵盆」が行われます。お地蔵様は子どもたちを地獄の鬼から救う守り神とされ、そのお地蔵様を子どもたちが供養する祭りです。特に、関西地方で盛んに行われており、町内ごとに行われる地蔵盆は、子どもたちにとっては夏休み最後の楽しいひとときです。
【季節の行事】地蔵盆
https://www.i-nekko.jp/matsuri_asobi/matsuri_natsu/2018-080110.html
【季節のめぐりと暦】二十四節気
https://www.i-nekko.jp/meguritokoyomi/nijyushisekki/
【季節のめぐりと暦】七十二候
https://www.i-nekko.jp/meguritokoyomi/shichijyuunikou/
2017年08月22日