9月2日から七十二候では「禾乃登(こくものすなわちみのる)」になります。いよいよ稲が実り、穂を垂らす頃。「禾」は稲穂が実ったところを表した象形文字です。収穫の時期ももうすぐです。
子どもたちの体験学習のひとつとして、田植えや稲刈りなどの農業体験をすることも多いですが、個人で参加できる農場や施設も増えているようです。私は、田植え体験はありますが、残念ながら稲刈りは体験したことがありません。田植えも良いですが、稲刈りの方が収穫の喜びをより感じられるのではないかと思います。やってみると大変だと思いますが、私たちの食を支えてくれるお米のありがたみを感じる良い機会になりそうです。
また、この時期、収穫を間近に控えた大切な農作物が風水害などにあわないよう、各地で風を鎮めるための祈りを込めた祭りが行われます。なかでも、9月1日から3日まで行われる富山県富山市八尾町の「おわら風の盆」は、300年の伝統をもつといわれる代表的な風鎮めの祭りです。坂の町・八尾の古い街並みにぼんぼりの灯がともり、哀愁をおびた胡弓の音色が響いて、「越中おわら節」にのせて編み笠をかぶった男女が踊り歩く姿は幻想的。独特の風情が人気を呼び、小説や歌にも数多く登場しています。
【季節のめぐりと暦】七十二候
https://www.i-nekko.jp/meguritokoyomi/shichijyuunikou/
【季節の行事】おわら風の盆
https://www.i-nekko.jp/matsuri_asobi/matsuri_aki/2018-083010.html
2017年09月01日