2月8日は「事八日」の日。「事」とは、もともと祀りあるいは祭りを表す言葉で、コトノカミという神を祀るおまつりの日です。そのおまつりが12月8日と2月8日の2回あり、「事八日」「事の日」などといわれました。
事八日には里芋、大根、にんじん、ごぼう、こんにゃく、小豆などを入れた「お事汁」を食べるという風習もあります。これを食べて無病息災を願います。栄養豊富な汁もので、寒い季節に体の芯から温まる伝統の健康長寿食といえますね。作り方はこちらでご紹介しています。
【四季の行事食】お事汁
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事八日には「針供養」が行われますが、地方や社寺によっては12月8日に針供養を行うところもあります。古くなった針や、折れたり曲がったりした針、さびた針などを豆腐やこんにゃくなどに刺して供養し、裁縫の上達を願う針供養。その昔、針仕事は暮らしに欠かせない仕事で、針も大切な道具でした。針供養は道具に感謝しながら大切に使ってきた日本人の心がうかがえる美しい風習です。
また、2月9日からは七十二候の「黄鴬睍睆(うぐいすなく)」です。山里で鴬が鳴き始める頃。春の訪れを告げる鴬は「春告鳥(はるつげどり)」とも呼ばれます。「梅に鶯」とよくいいますが、梅の花も早春一番に開花するおめでたい花。実際に梅の木にとまる鶯色の鳥はメジロだそうですが、春の到来を表すおめでたい梅と、春の訪れを告げる鶯の取り合わせは人々の理想のイメージで、「取り合わせが良いふたつのもの。美しく調和するもののたとえ」として親しまれてきました。
【季節のめぐりと暦】七十二候
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【暮らしを彩る年中行事】事始め・事納め
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【暮らしのまつり・遊び】針供養
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【四季の行事食】お事汁
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2018年02月07日