3月の和風月名は「弥生(やよい)」。暖かな陽気になり草木がいよいよ茂るという意味の「弥生(いやおい)」がつまって「弥生(やよい)」になったとか。「弥(いや)」は「いよいよ」「ますます」などの意味で、「生(おい)」は、「生い茂る」というように草木が芽吹くことを表しています。
さらに、旧暦の3月は桜が咲くころなので「花見月(はなみづき)」、「桜月(さくらづき)」、「花月(かげつ)」などの別称もあり、どれも春らしくて素敵な名前ばかりですね。
3月には卒業式などがあり、別れの月でもありますが、寂しい気持ちを慰め、励ましてくれるように咲く桜の花には、やはり特別な美しさを感じます。
さて、もうすぐひな祭り。本来は「上巳(じょうし)の節供」、「桃の節供」といいます。ひな人形を飾り、女の子の健やかな成長を願う行事として親しまれています。
親王飾りや段飾りなどが一般的ですが、「つるしびな」というかわいいひな飾りもあります。
子どもの成長と幸せを願い、布で小さいお人形や細工物をたくさん作り、糸でつないでつるして飾るというもので、江戸時代から始まったといわれています。いままた、そのかわいらしさと華やかさで注目されています。
山形県酒田市の「傘福」、静岡県東伊豆町稲取の「ひなのつるし飾り」、福岡県柳川市の「さげもん」が有名で、三大つるし飾りといわれており、いままさに町中につるしびなが飾られています。それぞれの由来に、親心を感じますよ。
⇒【季節の行事】つるしびな
https://www.i-nekko.jp/matsuri_asobi/matsuri_haru/2019-022210.html
【暮らしを彩る年中行事】五節供とは/上巳:桃の節供
https://www.i-nekko.jp/nenchugyoji/gosekku/jyoushi/
【季節のめぐりと暦】和風月名
https://www.i-nekko.jp/meguritokoyomi/zassetsu/wafuugetumei/
2018年02月28日