5月16日からは七十二候の「竹笋生(たけのこしょうず)」。たけのこが出てくる頃という意味です。たけのこは古来よりまっすぐに育つとあって縁起の良いもの。生命力を凝縮したような身はみずみずしくて野趣深く、シャキシャキとした食感も楽しめます。
竹冠に旬と書いて「筍(たけのこ)」。旬は一旬、上旬、中旬、下旬などというように、10日ほどの期間を表す言葉です。たけのこは成長が早く、10日ぐらいで竹になってしまうのでこの字が当てられたそうです。
竹にも種類があり、孟宗竹(もうそうちく)は3月中旬から5月にかけて旬になります。その後、淡竹(はちく)、真竹、根曲がり竹が旬を迎えます。孟宗竹は地面から穂先を出さないうちに掘り出したものはアクがないそうですが、日にあたってしまうとアクが回ります。
新鮮な皮付きのたけのこが手に入れば、甘みがあって香りの良いたけのこ料理を家でも楽しめます。たけのこはアク抜きが肝心。アク抜きの仕方をいくつかご紹介します。
また、今、おいしいものの一つが「初鰹」。かつおの旬は2回あり、秋の戻り鰹も脂が乗っておいしいものですが、この時季は初鰹のさっぱりした味が好まれます。江戸時代の「目には青葉 山ほととぎす 初鰹」という句にも詠まれているように、江戸の人々がこの時季最も好んだものの一つです。初鰹の人気の理由は「珍しい」「おいしい」というだけでなく、「初物」を食べると寿命がのびると考えられていたことも一因です。
「たけのこご飯」や「鰹のたたき」など、今が旬のおいしさを楽しみたいものです。
【食の歳時記・旬の味】たけのこ料理
https://www.i-nekko.jp/mikaku/mikaku_haru/2018-052509.html
【四季と行事食】初鰹
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【四季と行事食】筍
https://www.i-nekko.jp/mikaku/mikaku_haru/takenoko/
【季節のめぐりと暦】七十二候
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2018年05月15日