日々の便り

2018年06月25日

七十二候「菖蒲華」。見ごろを迎える花菖蒲と紫陽花

今日から七十二候の「菖蒲華(あやめはなさく)」です。あやめの花が美しく咲き始める頃。この菖蒲(あやめ)とは、端午の節供に用いる菖蒲(しょうぶ))ではなく、花菖蒲(はなしょうぶ)のことです。花菖蒲は、アヤメ科アヤメ属の植物で、日本の伝統的な園芸植物といえます。

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花菖蒲が、園芸植物として盛んに改良され、多くの品種が生まれたのは江戸時代。大輪から小輪、多彩な色や形の花菖蒲は人々に大人気で、江戸の堀切周辺(現在の東京都葛飾区堀切周辺)には、さまざまな品種を集めた菖蒲園がたくさんできました。現在の「堀切菖蒲園」もそのひとつで、江戸時代から観光名所として「江戸百景」にも数えられました。

また、梅雨の時期に咲く、雨がよく似合う花といえば「紫陽花(あじさい)」。花びらのように見えるのは実はガクで、その中心に花があります。紫陽花は色が変化するのが特徴で、土壌が酸性だと青系に、アルカリ性だと赤系、中間では紫系になります。日本は火山地帯で雨も多く弱酸性なので青系や紫系が主流。しかし、最近の改良品種は色が変わらないものも多いそうです。
日本各地には紫陽花寺と呼ばれる紫陽花の名所がありますが、しっとりと雨に濡れた紫陽花の美しさはまた格別です。雨の日のお出かけにはぴったりかもしれませんね。

【季節のめぐりと暦】七十二候
http://i-nekko.jp/meguritokoyomi/shichijyuunikou/
【暮らしの祭り・遊び】雨が似合う花
https://www.i-nekko.jp/matsuri_asobi/matsuri_natsu/ame/

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