七十二候では、7月28日から「土潤溽暑(つちうるおうてむしあつし)」になります。土がじっとりとして蒸し暑くなる頃。蒸し暑いことを「溽暑(じょくしょ)」といいます。まさに今の暑さを表していますね。
このジメジメした空気を吹き飛ばすかのような夏の風物詩といえば「花火」。花火大会は一年を通じて開催されていますが、8月は特に多い時期です。なぜかというと、お盆の時期の花火には、霊を慰め無病息災を祈るという意味があり、また、暑い時期に涼しさを味わう「納涼」の意味もあるからです。夜空に色とりどりの花を咲かせる花火は、昔から日本人に愛されてきました。光の艶やかさ、音の迫力、数秒で消えていく潔いまでのはかなさが花火にはあり、それが日本人の美意識につながっているからでしょう。
都内では、7月28日に「隅田川花火大会」が開催される予定でしたが、台風の影響で翌29日に順延となりました。享保17年の大飢饉で多くの死者が出たため、翌年の川開きで慰霊と悪疫退散を祈願する水神祭が催され、盛大に花火が披露されました。これが「両国川開き花火」(隅田川花火大会の原型)の始まりです。この日だけでも、日本中で90件以上の花火大会が予定されているそうです。
【季節のめぐりと暦】七十二候
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【暮らしのまつり・遊び】花火
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2018年07月27日