日々の便り

2018年10月02日

七十二候「水始涸」。旬のりんごの豆知識

10月3日から七十二候の「水始涸(みずはじめてかるる)」になります。田んぼの水を抜き、稲刈りの準備をする頃。井戸の水が枯れ始める頃との説もあります。
刈り取った稲が稲木にかけられ、垣根のようにずっと続いている光景は、まさに日本の秋の原風景。農家の皆さまのご苦労が実を結び、おいしい新米になります。

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さて、おいしいりんごがお値段も手ごろになって店頭に並ぶ季節です。りんごは1年中出回っていますが、やはり旬は秋。食物繊維のペクチンや抗酸化作用のあるポリフェノールのカテキンなどが含まれ、「1日1個のりんごは医者を遠ざける」ということばもあります。りんごは皮ごと食べるのが栄養的にも良いそうですが、なんだか表面がテカテカ、ベタベタしていて気になる、これってワックスでは?なんて思っている方はいませんか?実はこれ、りんご自身が出す天然の成分。「油あがり」といい、リノール酸やオレイン酸などの不飽和脂肪酸が皮の表面に出てきたもので、りんごが完熟している証です。これによってりんごは自ら新鮮さを保っているのです。国産のりんごにはワックスなどはかかっていないので、安心して皮ごとガブリっと食べてくださいね。

【季節のめぐりと暦】七十二候
http://i-nekko.jp/meguritokoyomi/shichijyuunikou/

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