11月7日は「立冬」。二十四節気のひとつで、暦の上ではこの日から立春の前日までが冬になります。また、七十二候では「山茶始開(つばきはじめてひらく)」になります。「つばき」と読んでいますが、ツバキ科ツバキ属の山茶花(さざんか)の花が咲き始める頃という意味です。昔から山茶花は椿と混同されがちですが、先駆けて咲くのは山茶花です。
さて、日に日に寒くなり、鍋物がおいしい季節です。海山の幸に恵まれた日本には、各地に名物ともいえる「ご当地鍋」があり、地域ならではの食材や特徴ある味付けなどで定番鍋となっています。例えば北海道のジンギスカン鍋、石狩鍋。東北地方では、秋田のきりたんぽ鍋、山形の芋煮鍋。関東では、どじょう鍋やねぎま鍋などは江戸っ子の味。すき焼きや、ちゃんこ鍋も東京風といえるかもしれません。北陸方面ならカニ鍋やかにしゃぶなど、一度は食べてみたい鍋です。京都の湯豆腐、山口のフグ鍋、福岡のもつ鍋なども地域の食材のおいしさが引き立つ鍋ですね。もちろん、ここにあげきれないほど多くのご当地鍋があります。皆さんにとってのご当地鍋は何でしょうか?鍋自慢したくなる味がきっとあるでしょう。
11月7日は「1(い)・1(い)・7(なべ)」のゴロ合わせから「鍋の日」だそうです。鍋というと大勢で囲むイメージでしたが、最近は1人用の鍋もあって自分好みの鍋を手軽に楽しむこともできます。店頭には様々な種類の鍋つゆの素も並んでいますし、具材や食べ方、煮方もバリエーション豊か。毎日でも、違う味の鍋が楽しめそうです。
からだの中から温まって、寒さに負けないようにしましょう!
【季節のめぐりと暦】二十四節気
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【季節のめぐりと暦】七十二候
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【四季と行事食】鍋物と鍋奉行
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2018年11月06日