4月8日または月遅れの5月8日には「花祭り」が行われます。
正式には「灌仏会(かんぶつえ)」、「仏生会(ぶっしょうえ)」と呼ばれる行事で、仏教の開祖お釈迦様の誕生日を祝います。
花いっぱいの「花御堂」にお釈迦様の誕生の姿を表した「誕生仏」が安置され、その頭上から甘茶をかけてお参りしますが、この日に振る舞われた甘茶を飲むと、無病息災になるといわれています。なぜ誕生仏に甘茶をかけるのか、誕生仏の姿は何を表しているのかなど、詳しくはこちらをご覧ください。
【暮らしを彩る年中行事】灌仏会
https://www.i-nekko.jp/matsuri_asobi/matsuri_haru/kanbutsue/
また、4月10日からは、七十二候の「鴻雁北(こうがんかえる)」です。燕が南からやってくる季節には、北に帰っていく鳥もいます。雁もそういう渡り鳥で、夏場をシベリアで過ごすため渡っていきます。
青森県津軽の外ヶ浜付近では、浜に打ち寄せられた木片を集めて風呂を焚く風習があり、「雁風呂(がんぶろ)」といいます。この地方に伝わる民話によると、秋に雁が海を渡って来るとき、海面に浮かべて休むための小枝を1本くわえて来るそうです。浜につくと小枝を落とし、次の春、また北へ帰るとき、同じ小枝を拾って帰るのだそうです。ところが、雁たちが小枝を落とした浜には、春になっても拾われない小枝が残ります。それは冬の間に死んでしまった雁たちのもの。浜の人たちは供養のためにその枝で風呂を焚き、旅人たちに振る舞ったということです。じんわりと心に残るお話ですね。
「雁風呂」は春の季語や、落語の一席にもなっています。
【暮らしを彩る年中行事】灌仏会
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【季節のめぐりと暦】七十二候
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2019年04月07日