4月25日から七十二候では「霜止出苗(しもやみてなえいずる)」になります。ようやく霜が降りなくなり、苗代では種もみが芽吹いて青々とした苗に育っていく頃という意味です。そろそろ田植えの準備が始まり、忙しくも活気に満ちた農家の様子が目に浮かぶようです。
さて、春の花といえば「咲いた、咲いた、チューリップの花が」と童謡にも歌われ、私たちになじみの深いチューリップ。もともとは地中海沿岸から中央アジアにかけて分布する球根植物で、オスマントルコから16世紀にヨーロッパに伝えられ、オランダやイギリスなどでさらに改良され、日本に伝わりました。育てやすく、種類も豊富で世界中で人気のある花です。
日本では、富山県が球根の出荷量日本一、新潟県が切り花の出荷量が日本一ということで県の花にもなっています。稲作が盛んな地域ですが、冬の間は雪が降る寒冷地。チューリップはその田んぼの裏作として始められたそうです。今や県を代表する特産品のひとつです。
関東エリアでは花も終わりですが、富山県では4月22日~5月5日まで、「2019となみチューリップフェア」が砺波チューリップ公園で開催されます。広大な会場には300万本ものチューリップが色とりどりに咲き誇ります。
【季節のめぐりと暦】七十二候
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2019年04月24日