日々の便り

2019年07月17日

七十二候「鷹乃学習」。夏の涼を奏でる風鈴まつり

7月18日から七十二候の「鷹乃学習(たかすなわちがくしゅうす)」。鷹の子が飛ぶ技を覚え、巣立ちを迎える頃です。
日本で鷹といえば大鷹をさすことが多いようです。南西諸島などをのぞく日本各地に生息し、山地の森林や里山の森などで繁殖します。4~5月頃に産卵、5~6月頃に孵化し、孵化した雛は1か月ほどで親鳥と同じぐらいの大きさとなり、6~7月には巣立ちの準備を始めます。飛び方を覚え、狩りを学んで1か月もすると、親のもとから巣立っていきます。
日本に生息する猛禽類の中で食物連鎖の頂点に立つのが大鷹。からだの大きさはカラスと同じくらいですが、鳩やムクドリなどの鳥を空中で捕えて食べます。その狩猟能力の高さから、古くから鷹狩りに利用されてきました。

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さて、暑さ厳しい毎日ですが、風に揺れて「ちりん、ちりん」と涼やかな音色を奏でる「風鈴」の音色を聞くと、ふと涼を感じます。風鈴市も各地で開催されています。
神奈川県の川崎大師の風鈴市は全国でも最大規模で、境内にはオリジナル「厄除だるま風鈴」をはじめ、全国各地の風鈴が約900種類、30,000個も勢揃いし、珍しい風鈴もいろいろ。7月17日から21日まで開催されています。

また、「秘窯の里」といわれる佐賀県伊万里市の大川内山でも6月15日から8月31日まで風鈴まつりが開催中です。大川内山は江戸時代に鍋島藩の御用窯が置かれたところ。ここで焼かれた磁器が「鍋島」と呼ばれて将軍家や諸大名へ献上されていました。各窯元の軒先にたくさんの伊万里焼風鈴が吊り下げられ、ガラスの風鈴とはひと味違った音色を響かせます。風鈴の他、素敵な器もたくさんディスプレイされるそうなので、焼きもの好きにはたまらない祭りといえそうです。

【季節のめぐりと暦】七十二候
https://www.i-nekko.jp/meguritokoyomi/shichijyuunikou/
【季節の行事】涼を楽しむ―風鈴と風鈴市
https://www.i-nekko.jp/gyoji/2018-060415.html

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