8月8日は「立秋」。二十四節気のひとつで、この日から立冬の前日までが暦の上では秋となります。立秋以降の暑さを「残暑」といい、「暑中見舞い」も「残暑見舞い」に変わります。そして七十二候では8日から「涼風至(すずかぜいたる)」に入ります。涼しい風が吹き始める頃という意味ですが、とにかく猛暑が続いているので全くピンときませんね。
本来であれば、朝晩吹く風に少しずつ涼しさが混じるのを感じ、空を見上げれば、うろこ雲や鰯雲が、移ろう季節を知らせてくれるころ。「暦の上ではもう秋か」と感慨にふけりたいところです。でも今は、夏バテ予防、熱中症予防もしっかりとして、体調管理に気をつけながら秋の兆しを待つばかりです。
さて、エアコンも扇風機もない時代、人々は高温多湿で蒸し暑い日本の夏を乗り切るために、自然の風や水を使って上手に涼を呼び込んでいました。異常気象の中ではそれこそ「焼け石に水」かもしれませんが、工夫のひとつかもしれません。
日差しを除けるけれど風は通すすだれやよしず、風に揺れる風鈴の涼しげな音色。たらいに水を張って水浴びをしたり、スイカを冷やしたりすると子どもたちは大喜びでした。夕方になれば打ち水をして暑さを和らげ、団扇や扇子で仰ぎながら夕涼み。そんななつかしい夏の風物詩をご紹介しています。
【暮らしの中の歳時記】涼を呼ぶもの―風と水
https://www.i-nekko.jp/kurashi/2018-060313.html
また、8月11日は「山の日」。2016年から施行された国民の祝日で、「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」日とされています。なお、2020年は東京五輪に合わせて「山の日」は閉会式翌日の8月10日に移動となります。
【季節のめぐりと暦】二十四節気
https://www.i-nekko.jp/meguritokoyomi/nijyushisekki/
【季節のめぐりと暦】七十二候
https://www.i-nekko.jp/meguritokoyomi/shichijyuunikou/
【暮らしの中の歳時記】涼を呼ぶもの―風と水
https://www.i-nekko.jp/kurashi/2018-060313.html
【暮らしの中の歳時記】涼をとる扇子
https://www.i-nekko.jp/kurashi/2018-060414.html
2019年08月07日