日々の便り

2019年12月30日

煩悩を払う除夜の鐘、年越しそばで新年に向かう

12月31日は「大晦日」。月末最後の日を晦日(つごもり、みそか)と呼ぶので、一年最後の晦日を「大つごもり」ともいいます。

年越しの風物詩といえば「除夜の鐘」。年神様を迎える前にお祓いとして、怒りや嫉妬など人間にある108の煩悩を鐘の音で祓うため108回つくといわれています。他に十二か月と二十四節気と七十二候を合わせた数で108という説もあります。一般的には、107回は旧年の内につき、残りの1回は新年につくそうです。

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そしてもう一つの風物詩は「年越しそば」。月末にそばを食べる「みそかそば(晦日蕎麦/三十日蕎麦)」という風習が大晦日だけに残ったもので、江戸時代の町人の間で始まったといわれます。そばのように細く長く長寿であるように、また、そばは切れやすいので苦労と縁が切れる、運気が上がるなど、さまざまな縁起の良いいわれがあります。諸説ありますが、年を越してから食べるのは縁起が悪いとされていますので、除夜の鐘が鳴り終わらないうちに食べましょう。

2019年もあっという間に過ぎましたが、この一年、「暮らし歳時記」のサイト及びFacebookをご覧いただいた皆さま、たくさんの「いいね!」やシェアを本当にありがとうございます。そのひとつひとつのアクションが「私の根っこプロジェクト」の励みになっており、感謝しております。令和元年は、いつにも増して日本の文化や歴史に関心が寄せられた年でした。ひとりひとりが"私の根っこ"を意識したことと思います。微力ながら皆さまのお役に立てたようでしたら幸いです。

来年も「私の根っこプロジェクト」を何卒よろしくお願い申し上げます。
それでは皆さま、良いお年をお迎えくださいませ。

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