3月10日から七十二候の「桃始笑(ももはじめてさく)」になります。桃の花が咲き始める頃という意味で、花が咲くことを「笑う」と表しているところが素敵ですね。
そういえば、春の季語として「山笑う」という言葉もありますが、若葉や春の花に彩られた山々はまるで、微笑んでいるような優しい表情を見せてくれます。
桃の原産地は中国で、日本には弥生時代には渡来していたといわれています。花や実は中国では、邪気を祓い、福を招くとされており、日本でも邪気を祓うとして行事に用いられ、女の子の幸せを願って桃の節供が祝われています。江戸時代には、鑑賞用として「花桃(ハナモモ)」が品種改良されました。
また、梅も桃も桜も開花時期が近いので、遠目に見ると「あれは梅?桃?桜?」とはっきりしないことがありますね。梅、桃(花桃)、桜は、日本の春の花の代表格。これらは、みな「バラ目・バラ科・サクラ属」の花なので、よく似ていて見間違える人もいます。
いずれも一重の花は花弁が5枚なので、見分けるポイントは花のつき方と花弁の形。見分け方のポイントをまとめましましたので、参考にしてくださいね。
【暮らしのまつり・遊び】梅・桃・桜の見分け方
https://www.i-nekko.jp/kurashi/2019-022610.html
【季節のめぐりと暦】七十二候
https://www.i-nekko.jp/meguritokoyomi/shichijyuunikou/
2020年03月09日