日々の便り

2020年04月12日

子どもの健やかな成長を願う「十三参り」

旧暦3月13日、現在は主に4月13日に行われる「十三参り」(十三詣り)は、子どもの健やかな成長を願う通過儀礼のひとつです。数え年で13歳になる子どもたちが、13番目に生まれた「虚空蔵菩薩(こくうぞうぼさつ)」に参拝します。13歳は干支が一回りして最初に戻った初めての年であり、子どもがここまで成長したことを祝い、感謝を捧げます。また、13歳は子どもの厄年とされたため、厄を払い、無病息災を願います。関東ではあまり一般的ではありませんが、関西では盛んに行われています。

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虚空蔵菩薩は、知恵や福徳を司るので、参拝すると大人として必要な知恵を授かるとされています。そのため十三参りは別名「知恵詣で」「知恵もらい」ともいいます。ただし、参拝の後、途中で後ろを振り返ってしまうと、いただいた知恵を落としてしまうので、振り返ってはいけないと伝えられています。十三参りで有名な京都の法輪寺では、桂川にかかる長い橋、渡月橋(とげつきょう)を渡り終えるまで振り返るのはNG。大人になるための最初の試練かもしれませんね。
女の子は、初めて本裁ちの着物(大人と同じように一反の反物で仕立てた着物)を着せてもらう節目でもあります。

【暮らしの作法】子どもの通過儀礼/十三参り
https://www.i-nekko.jp/saho/girei/jyuusanmairi/
【季節のめぐりと暦】七十二候
https://www.i-nekko.jp/meguritokoyomi/shichijyuunikou/

こくうぞうぼさつ
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