日々の便り

2020年04月30日

雑節「八十八夜」。新茶のおいしい淹れ方は?

5月の和風月名は「皐月(さつき)」。田植えが始まる頃なので、早苗を植える月「早苗月(さなえづき)」が略され、「さつき」になったといわれます。皐月や早苗の「さ」には稲や田んぼという意味があります。

また、立春から数えて88日目は雑節の一つ「八十八夜」で、今年は5月1日にあたります。
「八十八夜の別れ霜」とは、この時期の遅霜を警戒した言葉ですが、八十八夜が過ぎれば、気候も安定することから、農家ではこの頃から本格的に農作業にとりかかりました。
そして、八十八夜といえば茶摘み。新茶も出まわる頃です。

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お茶の葉は、摘んでも再び新しい芽が出ますので、1年に数回の茶摘みが行われます。南北に細長い日本列島では、茶摘みに適した時期は若干違いますが、「新茶」「一番茶」と呼ばれるのは、おおむね4月中旬~5月中旬の八十八夜の頃に摘まれたもの。「二番茶」は6月中旬~7月中旬頃、「三番茶」は7月上旬~8月上旬頃、9月以降に摘まれたものは「四番茶」「秋冬番茶」と呼ばれますが、地域や茶の種類によって、茶摘みが行われる回数は違います。

昔から八十八夜に摘まれた新茶を飲むと長生きするといわれていますが、実際、新茶は成分的にも優れているので、理にかなっているそうです。
ペットボトルのお茶もたくさんありますが、新茶のおいしいこの時期、ぜひ急須で淹れて味わってみてはいかがでしょうか。もうすぐ端午の節供ですから、柏餅などと一緒に味わうのも良いですね。おいしいお茶の淹れ方をご紹介しています。
【旬の味覚と行事食・春】日本茶
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また、お茶を飲んだ後のお茶殻には消臭・殺菌作用があるといわれます。乾燥させてお茶のパックなどに詰め、冷蔵庫や靴箱に入れて消臭剤としても活用できます。

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