9月19日は彼岸の入り。3日後の22日は「秋分の日」で、二十四節気の「秋分」に入り、雑節の「彼岸」の中日でもあります。秋の彼岸は、春の彼岸に対して「後の彼岸」「秋彼岸」とも呼ばれます。
「秋分の日」は、昼夜の長さがほぼ同じになる日で、この日を境に日が短くなり、秋の夜長に向かいます。読書の秋や芸術の秋、音楽の秋など、趣味に没頭するのに良いシーズンですね。
さて、秋の彼岸の頃に咲く花といえば「彼岸花」。別名は「曼珠沙華(まんじゅしゃげ)」で、サンスクリット語で「天界に咲く花」を意味します。おめでたい事が起こる兆しに赤い花が天から降ってくる、という仏教の経典からついた名前です。
葉のない茎の先に花が付く彼岸花は、ふつうの植物とはかなり違う成長をします。秋の彼岸の頃、いきなり茎が伸びて花を咲かせ、そして一週間ほどして花が終り茎も枯れてしまうと、今度は葉が伸びてきて緑のまま冬越しをします。春に球根に栄養をため、夏が近づくと葉は枯れて休眠期に入り、やがて彼岸の頃にまた一気に花を咲かせます。
つまり、花のあるときに葉はなく、葉のあるときに花はない、そんな不思議な植物なのです。このような特徴から、「葉見ず花見ず(はみずはなみず)」と呼ばれています。
また、9月の第3月曜日は「敬老の日」。長年社会のために働いてきたお年寄りを敬い、長寿を祝う国民の祝日です。今や日本は世界屈指の長寿国ですが、ただ長生きすればよいというものではなく「健康で長生き」であることが重要視されています。健康を気遣い、年齢に負けず、元気でいてほしいもの。労りや感謝の気持ちを伝えたいですね。
【季節のめぐりと暦】二十四節気/秋分
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【季節のめぐりと暦】雑節/彼岸
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【暮らしを彩る年中行事】敬老の日
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2020年09月18日