日々の便り

2020年12月30日

煩悩を払う除夜の鐘、年越しそばで新年に向かう

12月31日は「大晦日」。月末最後の日を晦日(つごもり、みそか)と呼ぶので、一年最後の晦日を「大つごもり」ともいいます。

年越しの風物詩といえば「除夜の鐘」。年神様を迎える前にお祓いとして、怒りや嫉妬など人間にある108の煩悩を鐘の音で祓うため108回つくといわれています。他に十二か月と二十四節気と七十二候を合わせた数で108という説もあります。一般的には、107回は旧年の内につき、残りの1回は新年につくそうです。

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そしてもうひとつの風物詩は「年越しそば」。月末にそばを食べる「みそかそば(晦日蕎麦/三十日蕎麦)」という風習が大晦日だけに残ったもので、江戸時代の町人の間で始まったといわれます。そばのように細く長く長寿であるように、また、そばは切れやすいので苦労と縁が切れる、運気が上がるなど、さまざまな縁起の良いいわれがあります。諸説ありますが、年を越してから食べるのは縁起が悪いとされていますので、除夜の鐘が鳴り終わらないうちに食べましょう。

また、七十二候では「雪下出麦(ゆきわたりてむぎのびる)」になります。雪の下で麦が芽をだす頃。浮き上がった芽を踏む「麦踏み」は日本独特の風習です。雪の下でも春を待つ新芽が力強く育っています。私たちも新型コロナに負けず、風邪などもひかず、元気に過ごしましょう。

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来年も「私の根っこプロジェクト」を何卒よろしくお願い申し上げます。
それでは皆さま、良いお年をお迎えくださいませ。

【季節のめぐりと暦】七十二候
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