七十二候では、1月10日から「水泉動(しみずあたたかをふくむ)」に入ります。凍った泉の下で水が動き始める頃。かすかなあたたかさを愛おしく感じる時期です。
そして今年は11日が成人の日(1月の第2月曜日)にあたります。成人式は「冠婚葬祭」ということばの「冠」にあたり、もともとは1月15日の小正月に行われていた「元服」の儀式に由来します。新型コロナの収束が見えない厳しい状況が続いていますが、新成人の皆さまには希望を持って歩み出してほしいものです。
さて、1月11日は「鏡開き」。お正月に年神様に供えた鏡餅を下げて食べ、無病息災を願う行事です。15日などに行う地域もありますが、これは松の内を何日までとするかによって違うようです。松の内を1月7日までとする地方では11日に、関西など松の内を15日とする地方では15日に鏡開きを行う場合が多いようです。
鏡開きはもともと武家から始まった行事なので、刃物を使うのは切腹を連想させ禁物でした。木槌などを使って割るのですが、「割る」というのも縁起が悪いので、末広がりで縁起の良い「開く」を使って「鏡開き」となりました。
鏡開きの王道餅メニューといえば「お雑煮」ですが、「おしるこ」も定番です。「ぜんざい」も同じようにお餅と小豆餡を使っていますが、「おしるこ」と「ぜんざい」は何が違うのでしょうか。その答えはこちらをご覧くださいね。
【旬の味覚と行事食】おしることぜんざい
https://www.i-nekko.jp/mikaku/2021-010608.html
おしるこの他にも、「かき餅」や「餅グラタン」など、おいしいお餅レシピをご紹介していますので、こちらもご覧ください。
【季節を彩る年中行事】鏡開きの由来と開き方
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2021年01月09日