5月の第2日曜日は「母の日」。お母さんに日頃の感謝の気持ちを伝える日です。日本の母の日はアメリカの母の日が伝わったもので、カーネーションが母の日のシンボルになりました。赤いカーネーションの花言葉は「母の愛情」。5月の誕生花でもあります。
日本では、「母の日」が普及した当初のカーネーションは造花でした。戦後「全国未亡人団体協議会」などが中心となって販売し、母の存命する子は赤いカーネーションを、母を亡くした子は白いカーネーションを胸につけたりしましたが、母がいるかいないかで色分けをすることで子ども心を傷つける心配や、義母に育てられている子どもの迷いなどに配慮して、1960年からは同協議会でも赤一色に統一されました。
現在は生花が中心で、色も赤ばかりではなく、ピンクやオレンジなどカラフルな色合いも楽しまれています。
長引くコロナ禍で何かと大変なお母さん。感謝や労いの気持ちを伝えられたらいいですね。人それぞれいろいろな状況で過ごされていると思いますので、お手伝いでも電話でも無理なくできる方法で想いを伝えらえたらと思います。
さて、5月10日から七十二候では「蚯蚓出(みみずいずる)」。冬眠していたミミズが地上に出てくる頃という意味です。ミミズは、他の虫たちよりも動き始めるのが少し遅めのようですね。
畑や庭で土いじりをしていると、ミミズに出くわすことがあり、一瞬「うわっ!」となってしまいますが、ミミズは土作りの大切な役割を担っています。ミミズは大量の土や有機物を食べますが、土中のミネラルはミミズに食べられることで作物に吸収されやすくなります。また、ミミズが通ることによって土中の通気性が良くなり、糞は良質の団粒になります。ミミズの死骸さえも速効性肥料となるそうです。ふかふかの土作りにはミミズが一役買ってくれているのですね。
【季節のめぐりと暦】七十二候
【暮らしを彩る年中行事】母の日と父の日
2021年05月08日