8月28日から七十二候の「天地始粛(てんちはじめてさむし)」になります。天地の暑さがようやくおさまり始める頃。「粛」は縮む、しずまるという意味です。
さて、8月31日は雑節の「二百十日(にひゃくとおか)」にあたります。昔から立春から数えて210日目を「二百十日」といい、台風などの悪天候を警戒してきました。この時期はいよいよ稲が実り、穂を垂らす頃。秋の収穫を目前にしての台風の襲来は一大事です。油断のならないこの日を、過去の経験から厄日として戒めるようになりました。
また、「二百二十日(にひゃくはつか)」(2021年は9月10日)も同様の雑節で、「二百十日」、「二百二十日」、旧暦8月1日の「八朔(はっさく)」(2021年は9月7日)、は農家の三大厄日といわれます。
災害級の大雨に見舞われた今年、台風などもう来ないでほしいものです。天気予報をまめにチェックしたり、非常持ち出し用の備品をチェックしたり、万が一の場合の備えは怠らないようにしましょう。
【季節のめぐりと暦】七十二候
【季節のめぐりと暦】二百十日と二百二十日
【季節の行事】おわら風の盆
2021年08月28日