七十二候では、9月18日から「玄鳥去(つばめさる)」になり、ツバメが子育てを終え、南へ帰っていく頃です。
ツバメは民家の軒先などに巣を作るので、親鳥がせっせとヒナにエサを運ぶ姿もよく見られます。ツバメは田畑の害虫を食べてくれる益鳥として昔から親しまれてきましたが、最近は耕作地の減少や、巣作りに適した家屋の減少などで数が減っているそう。来春も元気な姿がたくさん見られるといいですね。
この時期、山形や宮城などの東北地方では、「芋煮会」のシーズンを迎えます。芋煮会とは、野外で里芋を入れた鍋料理を楽しみながら、家族や友人、地域などの親睦を深める行事で、秋の風物詩として親しまれています。コロナ禍で中止されていた山形県の「日本一の芋煮会フェスティバル」が、9月18日に開催されるそう。山形の芋煮会シーズンは、このフェスティバルから始まるといわれています。
そして9月19日は、9月の第3月曜日で「敬老の日」。長年社会のために働いてきたお年寄りを敬い、長寿を祝う国民の祝日です。人生の大先輩に、労りや感謝の気持ちを伝えたいですね。
今や日本は世界屈指の長寿国ですが、長生きすれば良いというものではなく「健康で長生き」であることが重要視されています。そこで注目されているのが、自立した生活ができる期間を示す「健康寿命」です。
・日本の「平均寿命」は、男性は81.47年、女性は87.57年(出典:厚生労働省・令和3年簡易生命表)
・日本の「健康寿命」は、男性は72.68年、女性は75.38年(出典:内閣府・2022年版「高齢社会白書」)
男女平均の「平均寿命」と「健康寿命」は、いずれも世界1位です(出典:WHO世界保健統計2022年版)。健康維持につとめながら、元気で長生きしてほしいですね。
【季節のめぐりと暦】七十二候
【季節の行事】芋煮会
【暮らしを彩る年中行事】敬老の日
2022年09月18日