日々の便り

2022年10月08日

二十四節気「寒露」。冬鳥が来訪する「鴻雁来」。今宵は名月「十三夜」

10月8日は二十四節気の「寒露(かんろ)」。草木に冷たい露が降りる頃という意味です。朝晩はひんやりと冷え込むようになってきましたね。
七十二候では「鴻雁来(こうがんきたる)」に入ります。4月10日頃の「鴻雁北(こうがんかえる)」と対になり、北の方から雁が再び渡ってくる頃です。

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春から夏にかけて日本で過ごすツバメなどの夏鳥たちが南に帰っていくと、北の空から雁などの「冬鳥」たちが渡ってきます。
厳しい寒さを逃れて秋から冬に海を越えて渡ってくる渡り鳥を「冬鳥」といい、日本で見られる冬鳥は雁の他、ハクチョウ、ツル、カモ、ツグミなどがいます。
冬鳥は、アラスカ、シベリア、カムチャッカなどで、短い夏の間に卵を産み、子育てをします。そして餌場が雪や氷で閉ざされる頃、冬でも餌の多い南へ向かって渡ってきます。「雁行」とも呼ばれる雁などのV字飛行は有名ですね。V字になって飛ぶことで、前方の鳥の作る気流に乗ることができ、効率よく飛び続けることができるのだそうです。

また、10月8日は旧暦9月13日にあたる「十三夜」。十三夜の月は、「後(のち)の月」とも呼ばれ、十五夜に次ぐ名月とされています。十五夜または十三夜のどちらか一方のお月見しかしないことを「片見月」「片月見」と呼び、縁起が悪いともいわれています。
十三夜は、栗や豆の収穫祝いでもあったため、別名「栗名月」「豆名月」といい、栗や枝豆を供える習わしがあります。名月を眺めながら栗ごはんや豆料理で、食欲の秋を堪能するのもいいですね。


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