日々の便り

2022年11月17日

七十二候「金盞香」。秋の風物詩「ボジョレー・ヌーヴォー」解禁

11月17日から、七十二候では「金盞香(きんせんかさく)」になります。「きんせんか」といっても、春に咲くキク科のキンセンカのことではなく水仙をさし、水仙が咲き芳香を放つ頃です。「金盞」とは金の盃のことで、水仙の黄色い冠がまるで金の盃のようなので、こう呼ばれます。
水仙の開花時期は品種によって異なりますが、早いものは11月から咲き始め、4月頃までいろいろな品種が開花します。雪の中でも咲き始めるので「雪中花」という別名があります。日本各地に群生地があり、私たちの目を楽しませてくれます。

また、11月の第3木曜日はボジョレー・ヌーヴォーの解禁日。これはフランスの法律で決まっています。日本では、日付変更線の関係で、世界で一番早く解禁になります。

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ボジョレー・ヌーヴォーはフランスのボジョレー地区でその年に収穫されたブドウを使った新酒ワインで、赤とロゼに限られています。フレッシュな味わいで飲みやすく、価格も手ごろとあって、人気が高まりました。バブル期は熱狂的に騒がれましたが、今ではすっかり日本の秋の風物詩になっているようです。

ボジョレー・ヌーヴォーの解禁は、フランス本国では収穫祭的な意味もあるようです。日本のワイナリーなどでも、収穫祭を行うところがあります。その他、ワインを主役にした様々なイベントが秋からクリスマス頃まで行われるそうです。ワイン好きな方は、探してみるもの楽しいですね。


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