日々の便り

2022年12月07日

二十四節気「大雪」。「事八日」には「針供養」も

12月7日は二十四節気の「大雪(たいせつ)」。山の峰々は雪をかぶり、平地にも雪が降る頃です。七十二候では「閉塞成冬(そらさむくふゆとなる)」になります。重たい冬の雲が空をふさいでいるように見える、そんなイメージが広がりますね。

さて、12月8日と2月8日は「事八日(ことようか)」といい、「事始め(ことはじめ)・事納め(ことおさめ)」の行事が行われてきました。
昔の農家では、2月8日が「事始め」で、その年の農作業を開始しました。12月8日は「事納め」となり、作業を締めくくりお正月の準備を始めました。
また、年神様を迎えるために正月準備を始めるので12月8日を「事始め」、正月の行事をすべて終える2月8日を「事納め」とする地方もあります。
「事」を年神様を迎える神事の期間と、それ以外の人の日常の期間に分けるとすれば、一方の始まりの日はまた一方の終わりの日になるわけです。そして、これらを合わせて「事八日」と呼ぶようになりました。

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さらに、「事八日」には一年間お世話になった道具を片付け、供養する風習があります。その代表的な行事が「針供養」です。「針供養」も12月8日に行う地域と2月8日に行う地域があります。お世話になった折れた針や古くなった針を、感謝の気持ちを込めて柔らかい豆腐やこんにゃくに刺して供養し、裁縫の上達を願う行事です。針供養を行っている社寺もあります。
また、「お事汁」という根菜たっぷりの味噌汁を食べ、「無病息災」を祈る習慣もあります。ぐっと冷え込む日が増えてきましたので、温かい汁物がおいしいですね。
作り方をご紹介していますので、味わってみてはいかがでしょうか。


【暮らしを彩る年中行事】事始め・事納め
【暮らしのまつり・遊び】針供養
【四季と行事食】お事汁


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