日々の便り

2023年05月16日

七十二候「竹笋生」。東京の初夏の風物詩、浅草「三社祭」

5月16日からは七十二候の「竹笋生(たけのこしょうず)」。たけのこが出てくる頃という意味です。古来、たけのこは成長が早いうえ真っすぐに育つとあって縁起の良いもの。生命力を凝縮したような身はみずみずしくて野趣深く、シャキシャキとした食感も楽しめます。

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竹冠に旬と書いて「筍(たけのこ)」。旬は一旬、上旬、中旬、下旬などというように、10日ほどの期間を表す言葉です。たけのこは成長が早く、10日ぐらいで竹になってしまうのでこの字が当てられたそうです。
新鮮な皮付きのたけのこが手に入れば、甘みがあって香りの良いたけのこ料理を家でも楽しめます。たけのこはアク抜きが肝心。アク抜きの仕方をいくつかご紹介します。「たけのこご飯」や「若竹煮」など、今が旬のおいしさを楽しみたいものです。
【食の歳時記・旬の味】たけのこ料理

さて、5月19日20日21日の3日間、東京・浅草では「三社祭」が行われます。江戸の風情が残る東京を代表する祭りのひとつ。浅草といえば浅草寺が有名ですが、三社祭は浅草神社のお祭りです。お囃子や木遣り、舞なども奉納されますが、見どころは何といっても2日目3日目の神輿渡御(みこしとぎょ)。担ぎ手たちが威勢よく神輿を振り動かし、荒々しく揺さぶるのが三社祭の神輿の特徴です。神輿を揺さぶるのは「魂振り」の意味があり、これにより豊作や豊漁、疫病退散などの御利益が得られるという信仰からきています。今回は4年ぶりにたくさんの神輿が出るそうで、賑やかな浅草がより一層活気づくでしょう。


【季節のめぐりと暦】七十二候
【四季と行事食】筍

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