日々の便り

2023年09月23日

「秋分の日」、お墓参りと彼岸花の関係とは

9月23日は「秋分の日」で、二十四節気の「秋分」に入ります。
秋分の日は、昼夜の長さがほぼ同じになる日で、この日を境に日が短くなり、秋の夜長に向かいます。読書の秋、芸術の秋というように、趣味に没頭するのに良いシーズンです。

秋分の日は、雑節の「彼岸」の中日でもあり「祖先を敬い、亡くなった人をしのぶ日」として国民の祝日になっています。
春と秋のお彼岸にお墓参りをするのは、太陽が真東から昇って真西に沈むので、西にあるとされるあの世と、東にあるとされるこの世が最も通じやすくなるからです。秋の彼岸は、春の彼岸に対して「秋彼岸」「後の彼岸」とも呼ばれます。

秋の彼岸にお墓参りに行くと、まるで秋彼岸に合わせたかのように「彼岸花」が咲いています。「彼岸花」は、別名「曼珠沙華(まんじゅしゃげ)」といい、サンスクリット語で「天界に咲く花」を意味します。おめでたい事が起こる兆しに赤い花が天から降ってくるという仏教の経典からついた名前です。1日に10㎝以上も伸び、花のある時期には葉がないのが特徴です。球根には毒がありますが、昔は水にさらして毒を抜き、万一の時の非常食にもなりました。

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そして、七十二候では「雷乃収声(かみなりすなわちこえをおさむ)」になります。雷が鳴らなくなる頃という意味で、春分に始まり夏の間鳴り響いた雷も、秋分には鳴りをひそめます。

【季節のめぐりと暦】二十四節気/秋分
【季節のめぐりと暦】雑節/彼岸
【季節のめぐりと暦】七十二候
【暮らしの作法】お墓参りの作法

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