日々の便り

2023年10月19日

七十二候「蟋蟀在戸」。秋桜が咲く頃、歴史絵巻「時代祭」開催

10月19日からは七十二候の「蟋蟀在戸(きりぎりすとにあり)」。秋の虫が戸口で鳴く頃という意味です。今は「蟋蟀」を「こおろぎ」と読みますが、昔は「こおろぎ」のことを「きりぎりす」と呼びました。「りーりーりー」と鳴く虫の声に、秋の深まりを感じます。

さて、コスモスの花が咲く頃となりました。秋に咲き、桜の花に似ていることから、和名は「秋桜(あきざくら)」。大ヒットした歌謡曲のタイトルから「秋桜」と書いてコスモスと読むようになったようです。
原産地はメキシコの高原地帯で明治初期に持ちこまれた外来種ですが、秋の季語になるほど広く親しまれています。最近は、早生の種類も多く6月頃から咲いている品種もありますが、一番ポピュラーな品種の開花のピークは9月から10月頃です。
細い茎がゆらゆらとして一見弱そうに見えますが、実はとても生命力が強い花で、日本各地に群生地があり、名所といわれるところもたくさんあります。

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また、10月22日、京都では「葵祭」「祇園祭」とともに京都三大祭の一つとして知られる「時代祭」が行われます。平安神宮創建を祝い、明治28年(1895年)に第1回目が開催されました。葵祭が約1400年前、祇園祭が約1100年前から続くなか、まだ始まって128年の比較的新しい祭りです。
京都が都であった千余年にわたる時代を、現代に再現した時代風俗行列が祭りの目玉。綿密な時代考証を重ねられた衣装に身を包んだ歴史上の人物が、時代毎に進んでいく豪華絢爛な行列はまさに"生きた時代絵巻"です。京都というだけでなく日本の歴史を偲ばせます。

【季節のめぐりと暦】七十二候
【暮らしのまつり・遊び】秋/秋桜(コスモス)
【暮らしのまつり・遊び】秋/時代祭

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