日々の便り

2023年10月27日

「十三夜」の名月を望む。秋の夜長の読書週間

10月27日は旧暦9月13日にあたる「十三夜」。十三夜の月は、「後(のち)の月」とも呼ばれ、十五夜に次ぐ名月とされています。十五夜または十三夜のどちらか一方のお月見しかしないことを「片見月」「片月見」と呼び、縁起が悪いともいわれています。
十三夜は、栗や豆の収穫祝いでもあったため別名「栗名月」「豆名月」といい、栗や枝豆を供える習わしがあります。名月を眺めながら栗ごはんや豆料理で食欲の秋を堪能するのも良いですね。

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さて、10月27日から読書週間です。
読書週間は、終戦間もない昭和22年に「読書の力によって、平和な文化国家を作ろう」と、出版社・取次会社・書店と図書館、そして新聞・放送のマスコミも加わり開催されました。アメリカの「チルドレンズ・ブック・ウィーク」が11月16日から1週間だったのに習い、第1回は11月17日から開催されましたが、翌年の第2回からは10月27日から11月9日(文化の日を中心にした2週間)となって全国に広がっていきました。
また、平成17年に図書館の充実や言語力を養う学校教育の充実などを規定した 「文字・活字文化振興法」が公布、施行されたのを受け、読書週間の初日10月27日は「文字・活字文化の日」に制定されています。
日頃、パソコンやスマホなどが中心の生活になり、本をじっくりと読む時間が減りつつあるようですが、「灯火親しむべし」というように、秋の夜長に本に親しんでみるのも良いですね。新たな発見や感動があるかもしれません。

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