日々の便り

2023年11月08日

二十四節気「立冬」。初冬の風物詩「酉の市」

11月8日は、二十四節気のひとつ「立冬」。10月になってもまだ暑い日が続いていましたが、暦の上ではもう冬。ただし、気象庁の発表では、寒気の影響を受けにくいため、11月の気温は全国的に高めだそうです。今年は暖冬ともいわれています。寒さが厳しくないのは助かりますが、何を着たら良いか、洋服選びにも迷いますね。
油断して風邪など引かないように気をつけましょう。

そして、七十二候では「山茶始開(つばきはじめてひらく、)」になります。「つばき」と読んでいますが、ツバキ科ツバキ属の山茶花(さざんか)の花が咲き始める頃という意味です。昔から山茶花と椿は混同されがちですが、先駆けて咲くのは山茶花で、童謡「たき火」にも出てくる花です。歌の中では北風が「ぴーぷー」と吹いていて寒そうです。たき火に手をかざしてホッとする子供たちの顔が浮かんでくるようですね。

さて、早いもので2023年もあと2か月。鷲(おおとり)神社など、日本武尊(やまとたける)を祀る神社で酉の市が開かれる時期となりました。酉の市は11月の酉の日に開かれる露天市で、熊手や招き猫などの縁起物を買い、一年の無事と来る年の福を願います。酉の日は12日毎に巡ってくるので、2023年は11月11日が一の酉、11月23日が二の酉です。
酉の市といえば熊手。毎年買い替える風習もあります。買い替えるときは、さらに大きな招福を願って、年々大きな熊手にしていくのが良いとされています。商談成立で「シャンシャンシャン」と景気よく手締めが打たれると気分も上がりますね。

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【季節のめぐりと暦】二十四節気
【季節のめぐりと暦】七十二候
【暮らしのまつり・遊び】冬/酉の市

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