日々の便り

2024年02月19日

二十四節気「雨水」。良縁を願い、ひな人形を飾り始める風習も

2月19日は二十四節気の「雨水」。
「雨水」とは、降る雪が雨へと変わり、氷が溶けて水になる頃という意味。実際にはまだ雪深いところも多く、これから雪が降り出す地域もありますが、ちろちろと流れ出す雪溶け水に、春の足音を感じます。

また、七十二候では「土脉潤起(つちのしょううるおいおこる)」に入ります。これも、雪がしっとりとした春の雨に変わり、大地が潤い始める頃という意味で、「雨水」と同様、春はもうすぐそこまで来ているよ、と教えてくれます。

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さて、もうじきひな祭りですが、ひな祭りの起源は古代中国で起こった「上巳(じょうし/じょうみ)節」に遡ります。上巳の頃は季節の変わり目で、災いをもたらす邪気が入りやすいと考えられていたため、古代中国では、この日に水辺で穢れを祓う習慣がありました。この上巳節が日本に伝えられると、宮中行事として取り入れられ、「上巳の祓い」として「曲水の宴」を催したり、禊(みそぎ)の神事と結びつき、紙や草で作った人形(ひとがた)で自分の体をなでて穢れを移し、川や海へ流したりするようになりました。これが「流しびな」の起源です。
これにちなみ、水が増す雨水にひな人形を飾り始めると、良縁に恵まれるという言い伝えもあります。将来の幸せを願って雨水にひな人形を飾ってあげてもいいでしょう。
ひな人形の飾り方にもいわれがあるので、イラスト付きで解説しています。飾るときの参考にしてください。
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