彼岸は春と秋、年に2回あります。春の彼岸は「春分の日」を中日として、前後の3日を合わせた7日間です。今年の「春分の日」は3月20日なので、彼岸の入りは3月17日、彼岸の明けは3月23日となります。秋の彼岸は、同様に「秋分の日」を中日として考えます。
さて、彼岸とはどういう日なのでしょうか。
仏教ではあの世のことを「彼岸」といい、西にあるとされています。そして、私達のいるこの世は東にあるとされ、太陽が真東から昇って真西に沈む春分の日と秋分の日は、あの世とこの世が最も通じやすい日と考えられ、先祖供養をするようになりました。
彼岸はインドなど他の仏教国にはない日本独自のものです。起源には諸説ありますが、「彼岸」は「日願」でもあるため、日本古来の太陽信仰や祖霊信仰が結びついたという説があります。
彼岸の入りには、家に仏壇があれば掃除をして清めましょう。
また、「暑さ寒さも彼岸まで」といわれるように、この頃は気候もよくなり、お墓参りに出かけるにはいい季節です。お墓参りで家族の元気な姿を見せるのも先祖供養のひとつですね。
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