3月20日は春分の日で、二十四節気の春分に入ります。春分の日は、昼と夜の長さがほぼ同じになり、この日を境に昼の時間が少しずつのびていきます。
春分の日を中日とした7日間が春彼岸で、「暑さ寒さも彼岸まで」というように、春めいた日が多くなっていきますが、まだ油断は禁物です。
春先は、寒い日と暖かい日が交互にやってくる「三寒四温」といわれます。「三寒四温」とは本来、中国の東北部や朝鮮半島北部で使われていた冬の気候をさす言葉ですが、日本の気候に当てはめると冬ではなく、周期的に気温が変化し、寒暖の差が大きい春先の気候を表す言葉として定着しました。今年は特に寒暖差が極端な気がしますね。春らしい穏やかで暖かい日が続いてほしいものです。
さて、この時期に咲く花のひとつに牡丹があります。この牡丹の花にちなんで名づけられた「ぼたもち」は、春彼岸の食べものとしても親しまれています。お彼岸の食べものといえば「おはぎ」もありますが、ぼたもちとおはぎは基本的に同じ和菓子で、季節によって呼び分けるようになったそう。季節感を大事にする日本の文化を感じますね。詳しくはこちらをご覧ください。
【食の歳時記・旬の味】おはぎ・ぼたもち
また、七十二候では「雀始巣(すずめはじめてすくう)」になります。すずめが巣を作り始める頃で、多くの小鳥たちが繁殖期を迎えます。
すずめは収穫期に稲を荒らすことから、害鳥とみなされることもありますが、春から夏は稲につく有害な虫を食べてくれます。ちゅんちゅんと鳴きながら落ち着きなく飛び回る姿は愛らしくもあり、暖かな日差しをあびて無邪気に遊んでいるかのように見えます。
すずめの名前の由来や昔話など、楽しいまめ知識はこちらをどうぞ。
【暮らしの中の歳時記】すずめ
【季節のめぐりと暦】雑節/彼岸
【季節のめぐりと暦】二十四節気
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2024年03月20日